視聴率20%以上が続く、NHKの連続TV小説「半分、青い。」について、脚本家・北川悦吏子のTwitterに関連して物議をかもしています。
「北川悦吏子が悪目立ちして、「半分、青い。」の評判を落としている」
「脚本家がドラマを私物化している」
という意見もあがるほどです。
同時に「半分、青い。は朝ドラらしくない」「朝から暴言、聞きたくない」という人もいます。
人気の朝ドラが一体どうしたというのでしょう。
脚本家の北川悦吏子はドラマのヒロイン・鈴愛のように「やってまった」のでしょうか。
そこで、
・「半分、青い」で問題発言アリといわれた理由
・「半分、青い」は脚本家に私物化されているか?
について調べてみました。
問題視された3つの原因は?
問題視された原因は3つにまとめられます。
・朝ドラで、まさかの「死んでくれ」発言がでた
・脚本家の北川悦吏子がTwitterで「神回」「ヤバい」などとつぶやいた。
・上記2つの相乗効果で「北川の私物化」発言まででた
何だかドロドロしてきましたね。
ただ一つ付け加えると、「半分、青い。」の視聴率は問題の8月初週も依然と変わらず、21%以上を維持しています。
ぐぐっと上がってもいないし、下がってもいません。
視聴者は意外に冷静なんですね。
それでは順番に、くわしく見てみましょう。
問題発言が出るまでの経緯は?
NHKの連続TV小説「半分、青い。」は、4月スタート。
8月頭の時点でおよそ7割終了したことになりますね。
では内容を見てみましょう。
・ヒロイン楡野鈴愛(永野芽郁)は岐阜出身、小学校の時に病気で左耳が突発性難聴となる
・幼なじみの萩尾律(佐藤健)とはとても親しい仲だったが、上京後離れ離れに
・漫画家を目指していたが、28歳で筆を折り、きっぱりあきらめる
・映画関係者くずれのダメンズ・森山涼次(間宮祥太朗)と電撃結婚し、花野という娘がいる
ざっとこんな感じです。
そしていよいよ8月第1週、涼次はなんと花野ちゃん5歳の誕生日の日に、突然「映画の世界に戻る、別れてくれ」と鈴愛に切り出すのです。
衝撃を受けた鈴愛は「いっそ死んでくれ、そしたら許してあげる、別れてあげるよ」と口走ってしまいます。

怒涛の展開に対し、ネット上では、
「朝から『死んでくれ』はないだろ」「不適切すぎる」「それは反則ですよ」
と、盛り上がったわけです。
ただ、翌日以降の展開を追っていくと、先輩監督の家に転がり込んだ涼次に対し、鈴愛が、
「涼ちゃんに恋し続けている」「好きで好きで仕方ない」「帰ってきて」
と訴えるシーンがあります。
泣ける言葉です。
これを聞く限り、「死んで」というのも鈴愛の愛情たっぷりの暴言で、悪意ではないことがわかります。
ひどいダメ夫への言葉としては、容認できます。
北川悦吏子がTwitterで悪目立ちし過ぎ?
北川悦吏子のTwitterには15.3万人のフォロワーついており、影響力がスゴイです。
ただし、それが視聴率に関係しているかというと、そうでもないことは先ほどの通りです。
彼女のつぶやきで批判されているのは、
・視聴率を意識している
・「神回」発言について
・「律ロス」について(「律」の役者は佐藤健)
などです。
特に8月1日の前述の「死んでくれ」発言に合わせるように、「神回」「水木金ヤバい」などとつぶやいたことが、槍玉にあがりました。
ただ、北川悦吏子は実は割としょっちゅう「神回」とつぶやいているんです。
6月にも「神回は2回」と61話・73話をあげていて、さらに78話を追加していいます。
7月5日にも「今後も、神回、何度かあります。でも、もう、いちいち予告できなくなった」とつぶやいています。
これはもう、視聴率アップの効果を狙っているとは言えませんね。
単純に、熱烈なファンぶりに少しだけ「先どり」が入っているだけの様子です。
8月1日の発言も、その流れで、目立つ意図は全くなかったのでしょう。
以前「(佐藤健の他の)ドラマ見ますか?私は見ません!」と言って問題視されたのも、その一環でしょう。
8月初の神回発言では、キムラ緑の熱演についてファン目線で絶賛しています。
みつえちゃん、神回予告です!「半分、青い。」明日のキムラ緑子さん、凄いです!!私は、一番泣きました。
— 北川悦吏子 (@halu1224) 2018年8月1日
視聴率操作や注目を意図しているとは考えにくいです。
これで、悪目立ち、というのは深読みが過ぎるかもしれません。
北川悦吏子は「半分、青い。」を私物化?
「半分、青い。」は、「べっぴんさん」や「わろてんか」のように、明確なモデルのないドラマです。
脚本=原作ですから、北川自身の人生経験から、物語を左右して当たり前ですね。
それなら、説得力があって面白ければ、むしろ自分史的でもいいのではないでしょうか。
それに、ヒロイン鈴愛がまるまる北川悦吏子というわけではありません。
北川悦吏子自身もそうである左耳の失聴については鈴愛に、クリエイターとしての自由性を表現するのは涼次に、技術者の知人(北川悦吏子にとっては兄)という役は律に…というふうに、自分の体験をみんなに割り振るような形で、ドラマに採用しているのです。
また、娘の誕生日や名前を織り込んでいるという話もあります。
ご本人のお子さんは、ののかさんという名前です。誕生日は分かりませんがもう大学生。
ドラマの「花野(かの)ちゃん、12月23日生まれ」と似ているでしょうか。
ちなみに誕生日については、北川悦吏子自身が12月24日生まれ。
確かに若干似た要素を採用していますが、ずらしてあるようですし、批判するには値しないでしょう。
「(自分史に似ていて)朝から何を見せるんだ!」という意見もありましたが、問題ありません。
むしろ、私小説のような感じで盛り上がっているから、面白いんです。
ちなみに、脚本は最終回まで完成済みであることが、7月30日のTwitterでつぶやかれています。
ラストは確定している…気になって仕方ありません。
そして、「半分、青い。」オンエアは、8月9月残すところ2ヶ月!これまでにない、盛り上がりを見せます!まだやるか?!って感じ。お見逃しなく。持っているのは、最終週の完成台本。撮ってくれる人いなくて、反転写真ですみません。なおかつ、片目はものもらいで、お岩さんのまますみません!! pic.twitter.com/It2nPNCqwA
— 北川悦吏子 (@halu1224) 2018年7月30日
まとめ
まとめると、脚本家がどうあれ、「半分、青い。」の高評価は変わらない模様です。
そして、北川悦吏子は多少とも自分の人生を「半分、青い。」に織り込んでいます。
しかし、「原作本なしの脚本家」という点から考えると、罵倒するべきものとは言えないですね。
ただ、Twitterでの発言については、プロなのだから、多少は気をつけてもらいたいものです。
「半分、青い。」は9/29(土)が最終回の放送です。
展開が気になるあなたは区切りの良い今から見ても楽しめますよ!