2018年のプロ野球シーズンは福岡ソフトバンクホークスの優勝で幕を閉じました。
そして今年の11月は久々に日米野球が開幕します。
日米野球といえば世代によって認識に違いがあると思いますので歴史を含め紹介していきますのでお付き合い下さい。
この記事で伝えたいこと
日米野球の地上波・BS・ネット放送予定は?
それではまず、今季の日米野球の放送予定を紹介します。
今まで日米野球は読売新聞協賛とのことで日米野球といえば日本テレビとのイメージがありましたが、今大会は各局で放送することになりました。
以下にて紹介します。
11/09(金)第1戦 18:30プレイボール
侍ジャパン vs MLBオールスターチーム(東京ドーム)
地上波:日本テレビ系列
BS放送:BS日テレ
有料CS:日テレジータス
ネット放送:Hulu
11/10(土)第2戦 18:30プレイボール
侍ジャパン vs MLBオールスターチーム(東京ドーム)
地上波:テレビ朝日系列
BS放送:BS朝日
11/11(日)第3戦 19:00プレイボール
侍ジャパン vs MLBオールスターチーム(東京ドーム)
地上波:フジテレビ系列
11/13(火)第4戦 18:30プレイボール
侍ジャパン vs MLBオールスターチーム(MAZDA Zoom-zoomスタジアム広島)
地上波:日本テレビ系列
BS放送:BS日テレ
有料CS:日テレジータス
ネット放送:Hulu
11/14(水)第5戦 18:30プレイボール
侍ジャパン vs MLBオールスターチーム(ナゴヤドーム)
地上波:TBS系列
BS放送:BS-TBS
ネット放送:Paravi
11/15(木)第6戦 18:30プレイボール
侍ジャパン vs MLBオールスターチーム(ナゴヤドーム)
地上波:TBS系列
BS放送:BS-TBS
ネット放送:Paravi
侍ジャパン代表メンバー
それでは今回稲葉監督率いる侍ジャパンメンバーは以下のとおりです。
投手
岸 孝之 右/右(34)福岡ソフトバンクホークス
大瀬良 大地 右/右(27)広島東洋カープ
上沢 直之 右/右(24)北海道日本ハムファイターズ
東浜 巨 右/右(28)福岡ソフトバンクホークス
岡田 明丈 右/左(25)広島東洋カープ
多和田真三郎 右/右(25)埼玉西武ライオンズ
山﨑 康晃 右/右(26)横浜DeNAベイスターズ
岩貞 祐太 左/左(27)阪神タイガース
松井 裕樹 左/左(23)東北楽天ゴールデンイーグルス
佐藤 優 右/左(25)中日ドラゴンズ
濱口 遥大 左/左(23)横浜DeNAベイスターズ
高橋 礼 右/右(23)福岡ソフトバンクホークス
成田 翔 右/右(20)千葉ロッテマリーンズ
笠原 祥太郎 左/左(23)中日ドラゴンズ
高梨 雄平 左/左(26)東北楽天ゴールデンイーグルス
捕手
森 友哉 右/左(23)埼玉西武ライオンズ
會澤 翼 右/右(30)広島東洋カープ
甲斐 拓也 右/右(26)福岡ソフトバンクホークス
内野手
山田 哲也 右/右(26)東京ヤクルトスワローズ
田中 広輔 右/左(29)広島東洋カープ
菊池 涼介 右/右(28)広島東洋カープ
外崎 修汰 右/右(26)埼玉西武ライオンズ
源田 壮亮 右/左(25)埼玉西武ライオンズ
岡本 和真 右/右(22)読売ジャイアンツ
山川 穂高 右/右(27)埼玉西武ライオンズ
外野手
田中 和基 右/両(24)東北楽天ゴールデンイーグルス
柳田 悠岐 右/左(30)福岡ソフトバンクホークス
上林 誠知 右/左(23)福岡ソフトバンクホークス
秋山 翔吾 右/左(30)埼玉西武ライオンズ
コーチ
稲葉 篤紀 (監督)
清水 雅治 (外野守備・走塁)
村田 善則 (バッテリー)
井端 弘和 (内野守備・走塁)
金子 誠 (ヘッドコーチ)
建山 義紀 (投手)
侍ジャパン注目選手
今回の侍ジャパンのメンバー構成をみますと、2年後の東京五輪を見据えての選考会的色合いが濃いメンバーといっていいでしょう。
平均年齢25歳がそれを物語っています。
更にこれから今回のメンバーに加えて、横浜の筒香選手、日ハムの中田翔選手、ソフトバンクの今宮選手、巨人の菅野投手、東北楽天の則本選手らが加わる予定です。
メンバー入りは熾烈を極めると思います。
よって今回の代表メンバーにとって、ぜひ結果を残したいところです。
それでは今回の侍ジャパンの注目選手を紹介します。
大瀬良 大地(投手/27)

2年後の東京五輪のエース候補。
今季は巨人の菅野投手と並ぶ15勝をあげ、広島の3連覇に大きく貢献しました。
2年連続の2桁勝利と安定感を増していますが、被本塁打が多い一発屋なのが玉にキズです。
よって変化球のレベルをあげて緩急のピッチングに磨きをかければエースの座も手に入るでしょう。
岩貞 祐太(投手/27)

侍ジャパンで長年の課題となっているのが先発左腕の人材不足です。
本来なら西武の菊池投手が一番適任なのですが、メジャー入りを表明して今回はメンバー外に。
そこで期待されるのが岩貞投手です。
まだまだ荒削りであるのは否めませんが、チームの現状からして結果を残せば代表に定着する可能性は大。
今回の日米野球を飛躍のきっかけにしたいところです。
3)森 友哉 (捕手/23)

ようやく代表メンバー入りした期待の捕手。
今季から本格的に捕手の座を射止め、リーグ優勝に貢献しました。
代表のレギュラーとなると、『甲斐キャノン』として名を馳せたソフトバンクの甲斐選手に次ぐ2番手となります。
しかし打てる捕手としての期待は大きく、代表定着の可能性は大きい素材といえるでしょう。
4)岡本 和真(内野手/22)

読売ジャイアンツにとって待望の日本人4番打者を手に入れたといっていいくらい、彼にとって今季は飛躍のシーズンとなりました。
稲葉監督の期待も大きく、おそらく今回の日米野球でも4番を勤める可能性は大。
ここで結果を残せば東京五輪の4番候補は今後熾烈を極めることでしょう。
5)上林 誠知(外野手/23)

若手ながら走行守3拍子揃った選手として期待が大きい選手。
まさに柳田選手の後継者といっていいでしょう。
元々強肩の選手で守備力に定評のあった選手ですが今季22本塁打と打撃面での飛躍が目立ちました。
おそらく今回の日米野球でも起用される筈で彼の活躍ぶりに注目したいところです。
メジャーリーグ選抜メンバー
それでは次にメジャーリーグ選抜チームを紹介します。
なんといってもベースコーチに松井秀樹氏が加わったのが、いかにもファンサービスを意識したメンバー構成としてで面白いですね。
投手
マット・アンドリュース 右/右(28)
アリゾナ・ダイヤモンドバックス
スコット・バーロー 右/右(25)
カンザスシティ・ロイヤルズ
ジョン・ブレビア 右/左(28)
セントルイス・カージナルス
ジュニオール・ゲラ 右/右(32)
ミルウォーキー・ブリューワーズ
ブライアン・ジョンソン 左/左(28)
ボストン・レッドソックス
前田 健太 右/右(30)
ロサンゼルス・ドジャース
クリス・マーティン 右/右(32)
テキサス・レンジャーズ
コリン・マキュー 右/右(31)
ヒューストン・アストロズ
ダニエル・ノリス 左/左(25)
デトロイト・タイガース
ビダル・ヌーニョ 左/左(30)
タンパデイ・レイズ
ダン・オテロ 右/右(32)
クリーブランド・インデアンス
ユスメイロ・ペティット 右/右(34)
オークランド・アスレティックス
エラスモ・ラミレス 右/右(28)
シアトル・マリナーズ
ヘクター・ベラスケス 右/右(29)
ボストン・レッドソックス
キルビー・イェーツ 右/左(30)
サンディエゴ・パドレス
捕手
ロビンソン・チリーノス 右/右(34)
テキサス・レンジャーズ
ヤディエル・モリーナ 右/右(36)
セントルイス・カージナルス
J・T・リアルミュート 右/右(27)
マイアミ・マーリンズ
内野手
ホイット・メリフィールド 右/右(29)
カンザスシティ・ロイヤルズ
アメド・ロサリオ 右/右(23)
ニューヨーク・メッツ
カルロス・サンタナ 右/両(32)
フィラディルフィア・フィリーズ
エイウヘニオ・スアレス 右/右(27)
シンシナティ・レッズ
クリス・テーラー 右/右(28)
ロサンゼルス・ドジャース
外野手
ロナルド・アクーニャ・Jr 右/右(21)
アトランタ・ブレーブス
ミッチ・ハニガー 右/右(28)
シアトル・マリナーズ
エンリケ・ヘルナンデス 右/右(27)
ロサンゼルス・ドジャース
リース・ホスキンス 右/右(25)
フィラデルフィア・フィリーズ
ケビン・ピラー 右/右(29)
トロント・ブルージェイズ
ファン・ソト 左/左(20)
ワシントン・ナショナルズ
コーチ
ドン・マッティングリー (監督)
マイアミ・マーリンズ
ヘンリー・ブランコ (ブルペン)
ワシントン・ナショナルズ
フレディ・ゴンザレス (ベース)
マイアミ・マーリンズ
エドガー・マルティネス (打撃)
シアトル・マリナーズ
松井 秀樹 (ベース)
ニューヨーク・ヤンキースGM特別顧問
ヘンスリー・ミューレンス(ベンチ)
サンフランシスコ・ジャイアンツ
ブレント・ストローム (投手)
ヒューストン・アストロズ
メジャーリーグ選抜注目選手
コリン・マキュー(投手/31)

今回の日米野球の投手のメンバーを見るとややレベルが物足りないとの声もあるようです。
しかしコリン・マキュー選手は2015年に19勝をあげ、昨年はワールドシリーズを制覇する等実績は十分の選手です。
今季も中継ぎとはいえ、6勝をあげる等結果を残しているのはさすがです。
ヤディエル・モリーナ

プエルトリコが輩出したMLBでもトップレベルの捕手。
カージナルス一筋の象徴的存在で現在36歳。それでも今季は20本塁打を放つ等、衰える気配をみせないのはさすがです。
なお、プエルトリコ代表のキャリアも長く、2013年のワールドベースボールクラシックにおいて、準決勝で日本の3連覇を阻んだ立役者。
日本のMLBファンの間では名を知られた選手であります。
ロナルド・アクーニャ・Jr

まだ21歳ですが、実力は本物で、今季のナショナル・リーグ新人王の最有力候補です。
シーズンスタートの頃から大谷翔平選手と並ぶ超有望株との評価を受けています。
今シーズンは打率293、26本塁打、127安打としっかり結果を残したのはさすがです。
しかも勝負強さを兼ね備えており、将来のスター候補であるのは疑いないとみていいでしょう。
日米野球の歴史は?
明治時代
日米野球とは、日本のプロ野球選抜チーム(NPB)とアメリカメジャーリーグ(MLB)選抜チームとの親善試合ですが、その歴史はかなり古く、第1回は何と明治41年でした。
当時は早稲田、慶應といった大学選抜チームと、当時、運動具会社であったリーチ社が設立した『リーチ・オール・アメリカン』の選抜チームの中に、メジャーリーガー選手が加わっていたことが日米野球のきっかけとなったといわれています。
勿論日米との実力差はありすぎで、対早稲田大学戦では、MLBの投手がわずか40分で完全試合を達成するといった逸話も残されています。
昭和初期
昭和9年の日米野球では今でもMLBのレジェンドとして語り継がれているベーブ・ルースやルー・ゲーリック、ジミー・フォックスといった強打者を引き連れて来日しました。
迎え撃つ日本はこの時初めて『全日本軍』つまり代表チームをつくって対戦しましたが、結局16戦全敗に終わりました。
しかし日本野球界も収穫はありまして、ここで大活躍したのがそう、セ・リーグの最優秀投手賞に送られる沢村賞のモデルとなった沢村栄治投手だったのです。
そして当時の日米野球をきっかけに初めて日本にプロチームが誕生しました。それが読売巨人軍だったのです。
現在まで
戦後昭和24年に日米野球が再開されます。
当時、アメリカ占領下にあった日本において、君が代や日の丸はタブー視されていましたが、この日米野球をきっかけに君が代が斉唱され、日の丸が翻った歴史的一日となりました。
そして不定期ではありますが、NPBとMLBとの日米野球が開催され、数々の名勝負が繰り広げられました。しかし2006年を機に日米野球はストップされます。
理由は2006年にワールドベースボールクラシックが開催されたこと。
NPBにおいては2006年を前後としてアジアシリーズ、国内においてクライマックスシリーズとシーズンスケジュールが過密になったことから一旦廃止されることになりました。
しかし、2014年から野球日本代表チームである『侍ジャパン』が常態化されたのに伴い、強化試合の一環として日米野球が再評価され、再開されました。
そして2018年には2年後の東京五輪に向けての強化試合の一環として日米野球が今年開催されるのです。
まとめ
いかがでしょうか?
年配の世代からすれば日米野球の言葉を聞いただけで何かノスタルジックな印象をうけます。
侍ジャパンが事業化されてからは強化試合の一環として位置づけられているのがわかっていただけたと思います。
日本からメジャーを目指すプロ野球選手が増えた中、すっかりMLBが身近になりました。
しかし、来日するとなると話は別。
MLBファンから見ればたまらない1週間となるのではないでしょうか?
果たして侍ジャパンがどんな戦いぶりを見せてくれるのか、ぜひとも注目していきましょう。