ツアー・オブ・ブリテン2018が日本時間で9月2日~9日まで開催されます!
イギリス版ツール・ド・フランスとも言える世界最高峰の自転車競技を生放送で見たいと思いませんか?
今回は
・ツアー・オブ・ブリテン2018を無料で視聴する方法
・ツアー・オブ・ブリテンの放送時間とコース
・ツアー・オブ・ブリテンとはどんな自転車競技?
・ツアー・オブ・ブリテンの競技ルール
・ツアー・オブ・ブリテンに参加する注目選手たち
・日本でも自転車ロードレースは人気?
・自転車ロードレース観戦の楽しみ方とは?
について調べてみました。
この記事で伝えたいこと
ツアー・オブ・ブリテン2018を無料で視聴する方法
実はDAZNでツアー・オブ・ブリテン2018の生放送を無料視聴できます。
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ツアー・オブ・ブリテンの放送時間とコース
全8日間にわたって行われ、各日のスタート時間は次の通りとなります。
ステージ1 9/2(日)21:15 START
ステージ2 9/3(月)21:15 START
ステージ3 9/4(火)21:15 START
ステージ4 9/5(水)21:15 START
ステージ5 9/6(木)21:15 START
ステージ6 9/7(金)21:15 START
ステージ7 9/8(土)21:15 START
ステージ8 9/9(日)23:30 START
ステージ1 9/2(日)21:15 START
ペンブリー・カントリーパーク⇒ニューポート
南ウェールズにあるリゾート地、ペンブリー・カントリーパークからブレコンピーコンズ国立公園を突っ切ってニューポート市内へ到る全長175キロのコースです。
途中ベルモント・ヒル、ブレコンビーコン、ブラックマウンテンといったカンブリア紀に出来た山脈を走ります。
しかしツール・ド・フランスに比べれば丘陵みたいなものでライダー達は難なく突破するでしょう。
ステージ2 9/3(月)21:15 START
クランブルック⇒バーンスタップル
イングランド南西部の中心地エクスター近郊の町、クランブルックからエクスムーア国立公園を通ってバーンステープへ到る全長175キロのコースです。
途中3つの優れた自然美のエリアを巡回してゴールへ到るルートです。
ステージ3 9/4(火)21:15 START
ブリストル⇒ブリストル
スタート、ゴール共ブリストル市内という全長128キロのコース。
市内コースと思いきやチェダー渓谷の登りやノースサマセット丘陵といった難所が待ち構えており、意外にタフなルートです。
ステージ4 9/5(水)21:15 START
ナニートン⇒ロイヤル・リーミントン・スパ
舞台はイングランド中部のミッドランド地区。
バーミンガム近郊のナニートンからロイヤル・リーミントン・スパまで全長183.5キロの今大会2番目に長いコース。
全体的に平坦なコースでスプリンター向き。途中コベントリーやシェイクスピアの故郷でもあるストラットフォード・アポン・エイボンを通っていきます。
ステージ5 9/6(木)21:15 START
コックマウス⇒ウィンラッター
ツアー・オブ・ブリテンでは初のチームタイムトライアルのコース。
会場はピーター・ラビットの故郷、湖水地方が舞台です。
スタートはコッカーマウスからウィンラッターまでの14キロと短いですが、標高300メートルの登り勾配でしかも最後の5キロは急勾配となかなかタフなレースになること請け合いです。
ステージ6 9/7(金)21:15 START
バロー・イン・ファーネス⇒ウィンラッター
湖水地方南部の造船業の町、バロー・イン・ファーネスから北上し、湖水地方のウィンラッターまでの全長168キロのコース。
ステージ5のタイムトライアルで好成績を残したチームがステージ6で結果を残せば、チャンピオンの行方が見えてくるだけに各チームしのぎを削るレース展開が予想されます。
ステージ7 9/8(土)21:15 START
ウェスト・ブリッジフォード⇒マンスフィールド
ノッティンガム市にあるウェスト・ブリッジフォードからマンスフィールドまで今大会最長の215キロのコース。
全体的に平坦なコースではあるが、距離が長いのと大会7日目で選手のコンディションの調整が難しくなることから予断を許さない展開が予想されます。
ステージ8 9/9(日)23:30 START
ロンドン市内レース
リージェント・ストリートを出発、ロンドン名所のピカデリー・サーカス、トラファルガー広場、ホワイトホールを通過するルートを計14周回する全長77キロのコースです。
ツール・ド・フランスで最終日といえば熾烈なバトルというよりは戦いの労をねぎらう凱旋パレードの色彩が濃いイメージがあります。
しかし短期決戦のツアー・オブ・ブリテンではどうなるか?
ステージ7時点での結果次第では最終日も盛り上がる可能性はあるといえるでしょう。
ツアー・オブ・ブリテンとはどんな自転車競技?
ツアー・オブ・ブリテンはイギリス版ツール・ド・フランスです。
勿論ステージ制ですがツール・ド・フランスが21日という長丁場に対し、ツアー・オブ・ブリテンは8日の短期決戦です。
よってカテゴリーとしては最高級のワールドステージではなく、UCIヨーロッパツアーの超級カテゴリーに属しています。
しかし近年はツール・ド・フランスでイングランド出身のクリストファー・フルーム選手の3連覇。
そして今年はウェールズ出身のゲラント・トーマス選手の優勝等、イギリス出身のロードレーサーの活躍は目覚しく、イギリス国内では近年にない盛り上がりをみせています。
ツアー・オブ・ブリテンの特徴はスプリンター優位の大会であること。
イギリスはフランスと違い、アルプスやピレネーといった山岳はありません。
あっても丘陵程度。よって山岳スプリンターの出番はありません。
ツアー・オブ・ブリテンの競技ルール
競技方法は2通りあります。
1)マスドレース
全選手が一斉にスタートし、ゴールの順番やタイムを競う通常行われるレース形式です。
といいましてもマラソンのように個人での参戦ではなく、チームとして1チーム6人での参戦となります。
チーム構成はエース一人とアシスト5人となっています。
2)チームタイムトライアル
一定時間毎にチーム3人ずつが出走し、チームごとのタイムを争います。
3人が縦に並んで走り、向かい風の抵抗を防ぐために選手が交互に先頭を入れ替わります。
これ、どこかで聞いたことありませんか?
そう、今年のピョンチャンオリンピックで日本女子スケートが金メダルを獲得したパシュートです。
実はパシュートは自転車のチームタイムトライアルの手法を取り入れたと云われています。
ツアー・オブ・ブリテンに参加する注目選手たち
本来ならツール・ド・フランスに参加した一流アスリートのそろい踏みといきたいところですが、現在同時期にツール・ド・フランスに匹敵する自転車レース、プエルタ・エスパーニャが開催中で一流選手はプエルタに流れているのが現状です。
しかしツアー・オブ・ブリテンはスプリンター向けの大会であるため、スプリンターを中心に一流のアスリートが揃いました。以下に紹介します。
ゲラント・トーマス(イギリス/SKY)

今年のツール・ド・フランスの総合チャンピオン。
長らくライバルであったクリストファー・フルームの影に隠れていたが実力は折り紙つき。
山岳、スプリントどちらでも力を発揮できるオールラウンド・プレイヤー。
出身はウェールズでウェールズ人による史上初のツール総合優勝を勝ち取りました。
クリストファー・フルーム(イギリス/SKY)

104th Tour de France
Stage 18 : Briancon – Izoard
FROOME Christopher (GBR) Sky, Maillot Jaune
Photo : Yuzuru SUNADA
今年のツールはトーマスに譲ったが2015年から3年間、ツールの総合優勝3連覇を果たした自転車ロードレースのスーパースター。昨年度はプエルタ・エスパーニャ総合優勝、今年はジロ・デ・イタリアも総合優勝と3大グランツールを制覇し、満を持して地元開催のツアー・オブ・ブリテンに挑みます。元々山岳レースに強いが、スプリントでも2年前のリオ五輪で個人タイムトライアル銅メダルを獲得する等、スプリントでも一流です。今大会はチームタイムトライアルがあるので2人のスターを要するSKYは優勝候補筆頭であるのは疑いないでしょう。
プリモス・ログリッチ(スロベニア/チーム・ロットNL・ユンボ)

今年のツールで評価を高めた注目株。元々はスキージャンプの選手で2013年に自転車ロードレースに転向。山岳コースに強みを発揮し、ステージ優勝を果たす等、総合4位に食い込んで世界トップクラスのレーサーとして地位を確立したといえる選手です。
アンドレ・グライペル(ドイツ/ロット・ソーダル)

典型的なスプリンタータイプで体格ががっちりしていることから愛称は『ゴリラ』。
36歳とベテランの域に入っているが強烈なスプリント力は健在で平坦コースでは次々とタイトルを獲得しています。
しかし若手の台頭もあり、以前のようにステージ優勝量産とはいかなくなりました。
平坦コースの多いツアー・オブ・ブリテンでタイトルを取れるか注目したい選手です。
日本でも自転車ロードレースは人気?
日本でも徐々にではありますが自転車ロードレースの人気は高まっています。ますは何といっても漫画の影響ですね。
サッカーでは『キャプテン翼』、バスケットボールでは『スラムダンク』のように自転車レースを題材とした漫画といえば何といっても『弱虫ペダル』。
この漫画が自転車ロードレースの認知度を一気に高めたのはいうまでもないですね。
そして例年健康志向を反映してかサイクリングがすっかり定着しました。
特に瀬戸内しまなみ海道はサイクリング愛好家には大変な人気で沿道地域にお金を落としてくれることから思わぬ経済効果をもたらしてくれます。
日本で開催されるロードレースとは?
では日本で開催される自転車ロードレースといえば何だと連想されますか?
よく言われるのは毎年11月に埼玉で開催される『ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム』があげられますが、実は国際自転車競技連盟(UCI)の公認レースではありません。
あくまでツール・ド・フランスの冠を借りた自転車競技イベントなのです。
でもUCI公認の自転車レースが日本にも存在します。それはジャパンカップサイクルロードレースです。
毎年10月に栃木県宇都宮市の森林公園周回コースで2日間にわたって開催されます。
しかもカテゴリーが最高級のワールドツアーに次ぐ超級カテゴリーに属しており、意外に世界的にも知られた自転車ロードレースです。
しかしツール・ド・フランスのようなステージレースとは違い、周回するだけの1日レースであるためなのか、メディアの関心が低く放送も有料放送のみで地上波テレビではまず放送されていないのが現状です。
ではなぜ日本では同じ長距離レースのマラソンや駅伝に比べ自転車ロードレースの人気が高まらなかったのでしょうか?
それはひとえに自転車メーカーが普及を最優先、つまりママチャリに力を入れ、競技用の自転車にはさほど関心を向けなかったからです。
既に一人一台は自転車を所有しているといわれながら、今度は、更に電動ママチャリに力を入れていますからね。
でも日本には山岳に恵まれ、海道も充実していることから、ツール・ド・フランスに負けないスケールでの自転車ロードレースを招致することは可能だと思います。
まだ夢物語ですが、ぜひともワールドレースとして『ツアー・オブ・ジャパン』を実現させてほしいです。関係者の尽力に個人的には期待したいところですね。
自転車ロードレース観戦の楽しみ方とは?
まず自転車ロードレースはF1同様、優勝者は個人として記録されますが、あくまでチームが主体となります。
そしてこれは自転車ロードレースでの掟といってもいいのですが、チームが目指す目的は「チーム内で優勝選手を出すこと」です。
よく言われるのがチームで仲良く走って皆がいい成績を取ればいいと考える人がいると思いますが、自転車ロードレースの世界ではこう考えます。
多くのメンバーがボロボロだとしてもチーム内のたった一人が優勝することに最も価値があるのだと。
よってチーム内ではエースとアシストで構成されています。
エースも色々あって、スピードに長けたスプリンタータイプ、山登りに強いクライマータイプ、両方強いオールラウンダータイプとがあります。
ちなみにエースとアシスト、どうやって決めるのか、これは勿論実力で決められます。よってチーム内では選手各々がエースの座を目指そうと日々凌ぎを削っているのです。
アシストの仕事って何?
ではアシストの仕事は何でしょうか?
アシストの仕事はエースが優勝できるよう快適に走ってもらう為にあらゆる仕事をします。
自転車を漕いでたらわかるでしょうが、必ず向かい風に直面します。
ロードレースでは特に向かい風は体力を著しく消耗します。
そこでアシストは交代で先頭に立ってエースを守るために己が風よけになるのです。
またロードレースは長時間走りますのでフードやドリンクをサポートカーから受け取ってエースに届けます。
万が一エースのタイヤがパンクしたら、自分のタイヤと交換したりと、他にも色々ありますが多岐にわたります。
エースはチーム内では王様扱いでアシストはいわゆる付き人、正に主従関係といっていいでしょう。
徹底的にエースをサポートし、エースの体力をゴール直前まで温存させといて最後のエースのスパートに賭けてチームに勝利をもたらす。
このようにアシストって何も報われないと周囲は感じるかもしれませんがアシストはそれだけ走れてテクニックもあるということ。アシストもチーム内で選ばれた存在でないと勤まらないのです。
そして同じアシストで脱落者がでると、それぞれの負担は重くなりますし、エースが落車して途中棄権となるとアシスト内で役割分担が変わり、誰かがエースとなってレースを進めていきます。
又たとえ勝利につながらなくても、序盤から飛ばして先頭を走る等、視聴者に印象深い走りを見せればチームにとってもスポンサーの宣伝になります。
そのため、特に弱小チームにおいてはあえて逃げの役割を託されることもあります。
つまり、レースの序盤、一人二人が抜け出すシーンがありますが、正にそれです。よってアシストは何でもできなきゃ勤まらないことがわかっていただけると思います。
しかしそれでもエースが不調で脱落していく中、アシストがそのまま勝利するというシーンがたまにあります。これは選手は勿論、観客、視聴者も感激すること請け合いですね。
大きなレースでは様々な賞、例えば敢闘賞とか、通過ポイント賞等が設定されているため、個人やチーム単位で独自に戦略目標を設定し、各自が最善を尽くすのも自転車のロードレースの魅力の一つであります。
結果としてチーム単位での戦略、個々の選手の思惑や意地、刻々と変わる気象条件や落車、道路条件、選手個々のコンディション等も大きな影響を与えます。
視聴者には一見退屈に見えるかもしれませんが、選手にとっては奥深い頭脳戦の様相となるのです。
まとめ
いかがでしょうか? 同時期にプエルタ・エスパーニャが開催中で有力選手が流れてしまった印象はありますが、地元イギリスの2大スター、トーマスとフルームの参戦はツアー・オブ・ブリテンを大いに盛り上げてくれることは間違いないでしょう。
しかし山岳コースがないため、ツールのように2人が優勝するかといえば話は別。
ステージ優勝者が入れ替わるような熱い戦いを期待したいところですね。
自転車ロードレースは欧州では大変人気あるスポーツで世界最高峰の自転車ロードレースのツール・ド・フランスは路上観戦者1000万人です。
メディアを通した視聴者数は30億人とサッカー・ワールドカップ、オリンピックに次ぐスポーツイベントとして定着しています。
しかも毎年開催されますのである意味通算視聴者数では世界一といっても過言ではないツアー・オブ・ブリテンを楽しみましょう!