NHKドラマ10の「透明なゆりかご」がすごいことになっています。
視聴率こそ5パーセント台を推移していますが、同じ金曜日10時枠のTBS系「チア☆ダン」に追いつきそうな勢いです。
「今季最高のドラマ」など、ネットニュースでも好評が続くこのドラマの魅力と、今後の可能性、最終回について、次のような感じで探ってみます。
・過去のNHKドラマ10から考える続編の可能性は?
・原作漫画との比較とドラマ化されていない必見のエピソードは?
・最終回ネタバレ予想!どんな結末になる?
・高評価な透明なゆりかごの魅力
この記事で伝えたいこと
過去のNHKドラマ10から考える続編の可能性は?

NHKドラマ10の枠で最近続編が制作されたことがないのは事実です。
しかし、以前には再ブレイクを果たした作品もありますね。
「セカンド・バージン」2010年10月
鈴木京香主演の熟年不倫を扱った作品です。
それまで清純派だった鈴木京香が汚れ役に挑戦、不倫相手役を売り出し中の長谷川博己がつとめ、大ブレイクしました。
ドラマでは続編が出ませんでしたが、なんと映画で5年後の姿が描かれました。
不倫ものの映画…NHKにしては珍しいことです。
「透明なゆりかご」にも原作で触れられているようなアオイの数年後を見たい!という声があるので、是非続いてもらいたいですね。
「いつか陽のあたる場所で」2013年1月

上戸彩と飯島直子のダブル主演で、女子刑務所出所後の生活の不幸と、女性同士の友情を描いた衝撃作でした。
NHKドラマ10史上最高視聴率の9.5%を叩き出した作品です。
好評を受けて、スペシャル編が制作されました。
主演2人が「先送りにした“宿題”」に取り組み、過去という壁を乗り終える様子が語られます。
「透明なゆりかご」も評価が高いですので、スペシャル版が生まれる可能性はありますよね。
「幕末グルメ ブシメシ!」2017年1月、6月
これはいわゆるドラマ10枠ではなく、BSプレミアム発信の連続ドラマです。
ですが、NHK総合でも再編集のうえ放送され、続編「幕末グルメ ブシメシ!2」が2018年にBSで放送されました。
主演は瀬戸康史。
高野藩江戸表衣紋方の立派な武士なのに「食」で藩とお殿様のために尽くすという奇妙な役回りを、コミカルに演じました。
瀬戸康史といえば「透明なゆりかご」で由比産婦人科の院長を好演し、ドラマの評判に大いに貢献しています。
マンガが原作であること、好評に答える形での続編決定、という点と共に「透明なゆりかご」の続編にも期待を持たせます。
「続けブシメシ!」となる可能性を大いに秘めていますね。
原作漫画との比較とドラマ化されていない必見のエピソードは?
沖田×華の原作マンガは、エピソードごとの読み切り、時間軸やゲストがバラバラのオムニバス的な作品で、7巻まで既刊です。
ドラマでは、主人公アオイが17歳の夏から時間軸通りに描かれているので、その点が異なります。
ドラマはマンガの1巻のストーリーがほとんどですが、第6回「いつか望んだとき」のエピソードは原作の5巻に載っていますし、扱いは順不同ですね。
個人的には、まだまだ扱ってほしいエピソードがあります。
いくつかご紹介しますね。
「子供嫌いの看護師」…2巻13話
主人公と同じ看護師見習いの子が、なぜ看護師になったのかわからないくらい、赤ちゃんに対する態度が不真面目、というお話です。
幼少期の環境に原因があるのですが、困難な出産に立ち会ったりなどしていくうちに、姿勢が変わっていきます。
「この子誰の子?」…4巻22話
授かり婚で生まれた赤ちゃんが青い目で、外国人との浮気を疑われる可愛そうな新米ママのお話です。
結局本当に浮気ではないということが判明するのですが…。
この話はよくSNSなどのPOP広告で表示される時期がありましたね。
「性的暴行」…7巻46話
ショッキングな題名です。
この話がドラマ化推しなのは、主人公の成長後の内容になっているからです。
看護師の学校で彼ができたのですが、じつはその男性が前の彼女と別れた理由が暴行事件にあったとのこと。
誠意を尽くしても元の関係に戻れなかった、被害者の周囲の事情を鋭く取り上げています。

最終回ネタバレ予想!どんな結末になる?
さて最終回(第10話)はどんな話題になるのでしょうか。
予想できるエンディングは、2つですね。
望月紗也子の出産
8話でアオイの先輩看護師・紗也子の妊娠が取り上げられ、「12月3日が予定日」と診断されています。
親身になってアオイを指導してきた紗也子役の水川あさみに花を持たせる形で、紗也子の赤ちゃんを見てみんなが祝福するエンディングが考えられます。
柄本時生が演じる紗也子のちょっと変な夫・広紀が、父親になった瞬間も見てみたいですね。
アオイが「見習い」を卒業する
アオイの高校卒業…をエンディングに持ってくるパターンです。
ただ、ここで困るのは、アオイの就学形態です。
現在の教育課程で准看護師をスタートに選ぶと、2年の課程で修了する場合、さらに3年の正看護師のコースに進学し、計5年間の看護学校生活を送るケースも一般的です。
ドラマでのアオイがどの選択をするのか未知数なので、いつ「卒業」するのかは不明です。
いずれにしても、アオイにはぜひ由比産婦人科で、ポスト紗也子的な立場まで成長してもらいたいですね。


高評価な透明なゆりかごの魅力
作者沖田×華の体験記ともいえる同名の原作マンガは、電子書籍化され、ネットでも評価の高い作品です。
TVドラマでは、看護師見習のヒロイン・青田アオイが、産婦人科の個人病院のアルバイトとして目にする妊娠出産の現場を赤裸々に描いています。
アウスと呼ばれる中絶手術の少し後には、同じ部屋でもう出産が行われる違和感、個人病院のジレンマを抱える院長の決意、女性たちの確執と共感。
初主演の清原果耶演じるアオイがそれらの実態を目にし、決して逃げずに自分なりの意見を持って受け止めていく姿が、女性視聴者を中心に好感をもって受け止められています。
ネットでも「男性もぜひ見るべき」「続編に期待」という声が多く聞かれ、なんと「学校の性教育教材として使うべきだ」という意見もあります。
客観的に「生と性」の暗い面まで明らかにして、前向きに受け止めていることが、評価される理由です。
現在のところ「透明なゆりかご」は前回の「デイジー・ラック」同様、第10話で最終回を迎える見込みです。
しかし、評判が高く「続編が待ち遠しい」との声が熱を帯びているのも事実です。
続編に期待したいですね。
まとめ
いかがでしたか。
妊娠出産にまつわる命の奇跡と女性の苦悩、そして個人病院の頑張りを描いた「透明なゆりかご」。
清原果耶の高い演技力で成長が表現されているアオイと、手厚い医療スタッフによる由比産婦人科の出来事を、まだまだ見ていたくなりますね。
TVでの放送はもう少しで最終回を迎えてしまいますが…。
続編の可能性はかなり高いです。
待てない!という人はネットで検索。
原作マンガは電子書籍にもなって、購入しやすく、またチラ見確認もしやすくなっています。
ちなみにU-NEXTだと、見逃し配信と原作漫画の両方がアップされていますので、おすすめです。


